韓国の世界遺産「石窟庵と仏国寺」を巡る旅 2017年8月

石窟庵と仏国寺

 文化遺産・1995年登録

新羅文化と芸術の融合と称される二つの世界遺産。
花崗岩のドームの中にたくさんの芸術的な仏像が鎮座する「石窟庵」と、
仏教の教理を建物で現した独特な建築物「仏国寺」。
どちらも新羅に都に近い吐含山の中腹と山麓にある。


石窟庵
(ソックラム・
석굴암)



石窟庵の入口「一柱門」
ここから約1km程の参道を歩きます





境内から見上げた先に本堂が見えます
写真左側にある石段を登っていきます




登った先にある本堂
この建物は石窟を守るために
1961年に建てられたもの

湿気のためカビが発生したため
前面をガラスで覆い
空調を使用して湿度を調整している




花崗岩で作られたドームに土を被せ
中に釈迦如来坐像をはじめ
25体もの仏像が安置されています
(内部は撮影禁止)




崩壊寸前の石窟庵を
統治時代の日本が修復
その後ソウルで展示するために解体したが
完全に復元できなかった為
余った石材が野ざらしにされている

日本の修復時に並べられた仏像は
復元時に間違っているからと並べ替えられたが
後の調査で日本の配置が正しかったと発覚
しかし現在も間違った配置のまま
並び替えられることなく展示されている






仏国寺
(プルグクサ・
불국사)


仏国寺の入口「一柱門」
煩悩を払い一心で仏法に向かう人は
誰も拒まないため扉がありません




広い境内を歩いて行くと
最初に現れる「天王門」



東西南北を守る四天王が鎮座
東方…持国天(琵琶)
南方…増長天(剣)
西方…広目天(龍)
北方…多聞天(宝塔) 





広大な中庭を抜けると見えてくるのが
「青雲橋」と「白雲橋」
下の横から見た写真が
世界遺産の写真として使われています

でもなぜ「橋」なのでしょう

近くから見ると「橋」だと認識できます
当初はここには池がありました
「虹門」と呼ばれるアーチを境に
下の17段が「青雲橋」
上の16段が「白雲橋」です

合わせた33段は仏教の33天を表し
石段を登って彼岸の国(境内)に入ります






本殿の「大雄殿」と「多宝塔」
基壇は新羅時代のものだが
本殿は焼失した後
1765年に再建されたもの

「多宝塔」は
通常木造建築物に見られる手法を
石造建築で再現した貴重なもの





「大雄殿」内部の仏像
中央に「釈迦牟尼仏」
左右に「文殊菩薩」「普賢菩薩」
その脇には賢者の像

基本的には撮影禁止らしいですが
この日のお坊さんは何も言わず
撮影させてもらえました




本殿の奥
更に一段高い場所にある「無説殿」
仏国寺の中で最初に建てられた建物
言葉や文字は真理を伝える媒介物であって
真理ではないことを伝えている





無説殿の裏にあり
毘盧遮那仏の蓮華蔵世界を現す「思慮殿」
本尊は「金銅毘盧遮那仏座像」で
東大寺大仏殿と同じ仏様です




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