ベトナムの世界遺産「ミーソン聖域」を巡る旅 2015年8月

ミーソン聖域

 文化遺産・1999年登録

ベトナム中部の街・ホイアンから車で約1時間の山中にある遺跡
4世紀後半にシヴァ神を祀った木造の祠堂が始まりとされているが、
現在残っているのは8世紀から13世紀に建てられた70を越えるレンガ造りの祠堂のみ

自然崩壊に加え、ベトナム戦争時には解放軍が基地としても利用していたため、
アメリカ軍の空爆により数多くの祠堂が破壊されたままとなっており、
現在一部の建物の再建が進んでいる



ミーソン遺跡



現在ベトナムでは少数民族となってしまったチャム族が築いたチャンパ王国の都
ヒンドゥー教シヴァ派のチャム族だが、当時はヨーロッパとも交易があったため、
インド・中国・ヨーロッパなどの高い建築技術が用いられている



駐車場は離れており森の中を約10分程歩いて管理施設に到着
まだ発掘・修復作業が続いているため、
ひとつひとつの建物には名前がなく、
グループの番号が順番に振られている
縦の地図が横向きの看板になっているのはご愛敬




レンガの表面に溝を掘って抵抗を大きくし接着剤を用いず積まれた壁や、
柱やアーチ構造を用いずに作られた屋根など、
高度な建築技術が目の当たりにできる






壁面を飾るチャンパの女神像や、聖水を作るリンガなど、
隣国アンコールの影響を受けていると思われるものも多数






グループC,Dの建物の一部は中を一部改造して、彫刻展示室として使用されています
建物の屋根に飾られていた物や発掘された物などが所狭しと無造作に並べられています
どれもチャンパ芸術の特徴を顕した物で
ケースにも入らない状態で間近で見ることができるのは貴重です



グループB,C,Dはかなり修復が進んでいますが、
まだ草木に埋もれているグループAの遺跡たち









最近復元が完了したばかりのグループG
レンガの積み方や屋根の構造はそのままなので、
当時の建築技術の高さを目の当たりにできます

それぞれのグループ間はかなり離れていますが、
遊歩道は整備されているのでそれほど大変ではありません







グループE,Fはまだ修復作業が始まったばかり
発見当時のままの姿を見ることもできます






管理事務所のそばにある売店と劇場
一日数回アプサラダンスのショーが開催されています
鑑賞料は無料ですが、空調は扇風機だけなのでステージに近づくほど蒸し暑くなります





VELTRA




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